マティーニは、カクテルの中でも特に象徴的な存在であり、しばしば「カクテルの王様」と称されます。
そのシンプルなレシピにもかかわらず、作り方を理解するとその複雑さと奥深さが垣間見えます。
ジンとベルモットという2つの材料をどのようにブレンドするかによって、全く異なる味わいを楽しむことができるのです。


| タイプ | ショート |
| 手法 | ステア |
| 特徴 | すっきり、辛口、滑らか、ドライ、ハーブ |
| 材料名 | 分量 |
|---|---|
| ロンドン・ドライ・ジン | 60ml |
| ドライベルモット | 30ml |
| オレンジビターズ | 2振り |
- ステアグラスにロンドン・ドライ・ジン、ドライベルモット、オレンジビターズを入れる
- 氷をたっぷり入れ、しっかりと冷えるまでステアする
- ステアグラスにストレーナーを被せ、冷やしておいたマティーニグラスに注ぐ
- オリーブを飾るか、レモンピールを絞って入れる
特徴

マティーニは、カクテルの王様と称されるだけあり、辛口でありながらも爽やかで紳士的な味わいが特徴です。
その滑らかな口当たりや芳醇な香り、オリーブの塩味と旨味が調和した独特の味わいは、洗練された大人のたしなみとして愛されています。
透き通った緑がかった色合いと、1925年のパリ万博で誕生した幾何学的なデザインのマティーニグラスは、このカクテルの魅力を一層引き立てます。
アレンジ方法

マティーニは、そのシンプルなレシピにもかかわらず、数々のアレンジが可能なカクテルです。
ジンとベルモットの比率を変える

マティーニ・ディ・アルマ・ディ・タッジアが開発したとされるマティーニは、ジンとベルモットを1:1の比率で作られますが、中にはベルモットをほとんど入れない人もいます。
ベルモットの比率を下げる場合は、よりスッキリとした味わいを楽しむためにステアする回数を増やすことがお勧めです。
ジンとベルモットの比率によってマティーニの呼び方が変わります。
- ドライマティーニ : ベルモットの比率が低いマティーニ
- ウェットマティーニ : ベルモットの比率が高いマティーニ
ジンをウォッカに変える

ジンの特徴的な香りが苦手な人には、ウォッカを使用したウォッカマティーニがおすすめです。
ウォッカを使うことでよりさっぱりとした味わいになり、料理との相性も良いです。
ステアではなくシェイクする

通常、マティーニはステアすることで作られますが、ジェームズ・ボンドが「シェイクで、ステアせず」と言っていることから、シェイクを試す価値があります。
シェイクすることで急激に冷え、より薄まりますが、その分飲みやすくなります。
キンキンに冷えた水を飲む感覚でマティーニを楽しむことができます。
歴史

世界中で愛されるカクテル、マティーニ。
その洗練された味わいや格式あるイメージは、多くの人々を魅了し続けています。
しかし、その誕生には謎が多く、様々な伝説が紡がれています。
諸説あるマティーニの起源

マティーニはその起源に多くの謎を秘めています。
様々な説がありますが、その真相は未だ明らかになっていません。
ドライマティーニの浮上

元のレシピよりも甘さを控え、ベルモットの比率を減らした「ドライマティーニ」が流行ったのは1900年代に入ってから。
特にイギリスのチャーチル首相は、ベルモットを全く入れずに「ベルモットのボトルを見ながら飲む」という、究極なドライな飲み方を好んでいました。
このドライマティーニの浮上により、マティーニはより洗練された紳士のカクテルとしての地位を確立しました。
007の影響力

マティーニは有名なスパイ小説007シリーズで再び人気を博しました。
主人公のジェームズ・ボンドはマティーニが大好きで、全作品の中で合計35杯ものマティーニを頼む様子が描かれています。
そのうち19杯はウォッカマティーニ(ジンをウォッカで代用したもの)で、何度も登場する「ステアせず、シェイクで(Shaken not Stirred)」という台詞はフィクション界を代表する有名な言葉となりました。
このシリーズの影響で、マティーニは世界中でさらに広く知られるようになりました。

