

| タイプ | トール |
| 手法 | ビルド |
| 特徴 | 香ばしい、爽快、清涼、さっぱり、ご飯に合う |
| 材料名 | 分量 |
|---|---|
| ウイスキー | 40ml |
| 炭酸水 | 適量 |
- 冷やしたトールグラスにウイスキーを入れる
- 13回ステアする
- グラスいっぱいになるまで炭酸水を注ぎ、優しくステアする
- お好みでレモンピールやカットレモンを入れる
特徴

居酒屋で幼馴染のハイボール。シンプルでありながら奥深い味わいが楽しめる、カクテルの王道とも言える一杯。実は日本オリジナルのカクテルで、世界的には Japanese Whiskey Highball として、最近になり人気を博しています。
ウイスキーの芳醇な香りと炭酸水の爽やかさが絶妙にマッチし、日本ならではの居酒屋料理の旨みを活かします。甘くないのも、日本料理の味付けに適した飲み心地を提供し、サラリーマンだけではなく多くの大人の心を掴みます。
しっかりと炭酸を効かせ、レモンの爽やかさも追加すれば、家でもお店以上のハイボールを手軽に造ることが出来るので、皆さんも是非作って見てください。
アレンジ方法

ハイボールはシンプルながら、かなり繊細なカクテルです。そのため、濃すぎるとウイスキーの苦味やアルコール感が強調されてしまい、台無しになってしまいます。ただし、バランスをしっかり考慮しながら使うベースの蒸留酒を変えると、至福の一杯を楽しむことができます。
使うウイスキーにこだわる

ハイボールは炭酸を使って、ウイスキーの香りを強調させるため、違うウイスキーを使えば違う香りが広がります。
ハイボールが日本発祥なだけあり、ジャパニーズウイスキーはまさしくハイボールに適した香ばしさとすっきりとした香りが特徴的です。しかし、バーボンを使えばより芳醇で深い香りが広がり、ピート(泥炭)の香りがつよいスコッチウイスキーを使えば、スモーキーな香りがります。
好きなウイスキーの新たな一面が見れるので、皆さんも是非様々な組み合わせを挑戦してみましょう。
ウイスキー以外の熟成された蒸溜酒を使う

ウイスキー以外にも、ウイスキーのように樽で熟成した蒸留酒はハイボールに適しています。
ブランデーはウイスキーのハイボール以前から世界的に親しまれており、ぶどうの甘い酸味が広がります。ラム酒も種類によってはバナナのような甘くてフルーティーな香りが花開きます。もちろん、テキーラも相性抜群で、すっきりとした甘味が口全体に広がります。
炭酸水にこだわる

ここはさらにウイスキーを極めたい人にオススメのアレンジ方法です。
炭酸水と言っても様々な種類があり、それぞれ味わいが変わります。
- 天然炭酸水:自然に炭酸が入っている天然水、取水地ごとにバラエティー豊富
- ペリエ、サンペレグリノなど
- 天然水炭酸水:元々は炭酸が入っていない天然水に人工的に炭酸を加えたもの、炭酸の強さが自由
- 富士山の強炭酸水、フィーバーツリーソーダウォーターなど
- 人口炭酸水:人工的な水に人工的に炭酸を加えたもの、無味なためお酒の味を邪魔をせず汎用性が高い
- ウィルキンソンタンサン、カナダドライクラブソーダなど
上のレシピでは汎用性が高いウィルキンソン炭酸水をオススメしましたが、お好みに合わせてプレミアムな炭酸水を使用して、あなただけの最強の組み合わせを見つけてみてください。
歴史

ハイボールは元々、蒸留酒を割り材で割ったドリンク全般を指す言葉です。しかし、日本では特にウイスキーの炭酸割りを指すようになり、居酒屋で最も人気のあるカクテルの一つとして定着しました。
ご存知の通り、居酒屋のメニューを見てもカクテルとは別の「ハイボール」という分類があり、皆様もハイボール=カクテルの一種と意識したことは少ないのではないでしょうか。
ハイボールの歴史は、ジャパニーズウイスキーの歴史と密接に関わっています。日本のウイスキー産業が発展するにつれて、ハイボールも広まっていきました。その結果、日本人のソウルドリンクとして親しまれるようになりました。
炭酸水の発祥から始まったハイボールの先駆者

全ては1767年頃にイギリスの化学者ジョセフ・プリーストリーによって人工的な炭酸水の製造方法が発明されたことから始まります。それ以降、炭酸水は割り材として人気を博しました。当初はウイスキーではなく、イギリスで人気のあったブランデーと混ぜられて飲まれていました。
しかし、19世紀に入ると、アメリカの役者であるEJ・ラットクリフが「スコッチ&ソーダ」というドリンクを注文したことがきっかけとなり、スコッチウイスキーがより一般的な割り材として使われるようになりました。これが日本のウイスキーハイボールの発展につながった一因とされています。
今だ明確ではないハイボールの由来

ハイボールの名前の由来については複数の説があります。
- 舞踏会説:
トミー・デュワー(デュワーズ・スコッチ・ウイスキーの生みの親)が「舞踏会(Ball)のように楽しみたい」と背の高いグラスで注文したことから名付けられたという説 - アメリカの鉄道説:
鉄道の信号器に球体が着いており、それが高い(High)位置にあると進んでよかったということから名付けられたという説 - ボストン説:
ボストンにあるアダムスハウスで最初に提供した時に名付けられたという説 - マンハッタン説:
マンハッタンにあるアシュランドハウスで、スコッチ&ソーダを提供したイギリス人役者が名付けたという説
真相は定かではありませんが、ハイボールという名前がアメリカを中心に広まり、多くの人に飲まれるようになったことは確かです。
日本にウイスキーが到来

日本に初めてウイスキーがもたらされたのは1853年、アメリカの海軍提督マシュー・ペリーが率いる黒船が沖縄に来航した時です。
その後、1871年には販売目的でウイスキーが日本に輸入されましたが、当時は高価な商品であったため一般市民には広まりませんでした。
1929年には、サントリーの前身である寿屋が日本初のウイスキー製造を始めました。これがジャパニーズウイスキーの歴史の始まりであり、少しずつその人気が広まっていきました。
戦後の日本を潤したハイボール

第二次世界大戦後、1952年のサンフランシスコ講和条約以降、ウイスキーが本格的に人気を博しました。特に、価格の手頃なウイスキーを使ったハイボールが広く愛されるようになり、輸入されるウイスキーと国産ウイスキーの両方が人気を集めました。
このウイスキーブームに乗り、サントリーは自社のバーを開き、ハイボールマシンを導入して品質を確保しました。また、ハイボールとして楽しむことを意識して販売された「角瓶」も大きな影響を与えました。これらの努力により、日本食に合う美味しいハイボールが、サラリーマンたちの心を癒していきました。
ハイボールの低迷と復活

日本では、ウイスキー消費が年々変動し、1980年代には減少傾向が見られました。これには色々な理由が挙げられます。特に若い世代の間では、親世代が飲んでいるものから離れようとする傾向が強く、ビールやワイン、それ以外のカクテルを手に取るようになっていました。
しかし、そんな中でもサントリーが「ハイボール復活プロジェクト」などの取り組みを行い、若年層の間でウイスキーへの関心が再び高まりました。戦略的なマーケティングキャンペーンやレシピの改善、女優の小雪さんを起用した広告などを通じて、サントリーはハイボールの消費イメージを再形成し、より幅広い層に魅力的なものにしました。
Japanese Whisky Highball:世界に認められた洗練の象徴

日本のバーテンダーは世界的に高いレベルを誇り、温度、希釈度、グラスの種類、氷、湿度など細部にまでこだわる姿勢が、近年世界中で注目されています。
特にハイボールはシンプルながらも、バーテンダーの技術が光るカクテルとして、ジャパニーズハイボールの人気が世界中で再燃しています。世界中のバーテンダーが挑戦したくなるような日本スタイルの高級ハイボールを提供するようになりました。
バーテンダーたちの手によって作り出される完璧な味と爽快さのバランスは、ハイボールを時間を超えたクラシックとしての地位に押し上げました。


