

| タイプ | トール |
| 手法 | シェイク、ビルド |
| 特徴 | 爽やか、風味豊か、飲みやすい、炭酸、レモン |
| 材料名 | 分量 |
|---|---|
| オールド・トム・ジン* | 60ml |
| レモン果汁 | 30ml |
| シュガーシロップ | 15ml |
| 炭酸水 | 適量 |
- シェーカーにジン、レモン果汁、シュガーシロップを入れ、氷を入れて力強くシェイクする
- シェーカーの表面が白くなったら氷を入れた冷やしたトールグラスに注ぐ
- グラス一杯になるまでトニックウォーターを注ぎ、優しくステアする
- お好みでレモンスライスやチェリーを飾る
* ロンドン・ドライ・ジンを使う場合はシュガーシロップを30mlに増やすのがオススメ!
特徴

トムコリンズは、世界中で愛される爽やかで飲みやすいカクテルとして知られています。その人気は、トールカクテルが広まった一因とも言えるでしょう。未だに多くのバーで注文され、その人気は衰えることがありません。
「トム」の名前の由来となったオールド・トム・ジンは、一般的なロンドン・ドライ・ジンとは異なり、丸みと甘味が特徴です。このジンに加えられるしっかりとしたレモンの酸味は、バランスの取れた味わいを生み出します。その結果、老若男女を問わず多くの人々が楽しめるカクテルとなっています。
また、トムコリンズは炭酸がそれほど強くなく、微炭酸であるため、飲みやすさが際立ちます。さらに、この微炭酸も元のお酒の味を損なうことなく、バランスを保つ役割を果たしています。
アレンジ方法

トムコリンズはシンプルながらも、さまざまなアレンジ方法が存在します。オールド・トム・ジンの代わりにウォッカを使ったり(ウォッカコリンズ)、レモンの代わりにライムやグレープフルーツを使用することも可能です。
しかし、より幅広い楽しみ方ができるのはシロップを使ったアレンジです。シロップを使用することで、キーとなる「爽やかさ」と「酸味」を活かしつつ、独自の甘味を加えることができます。
ハニーシロップを使う

フローラルでさりげない複雑さを加えたい場合には、ハニーシロップを使用することをおすすめします。ジンのフローラルな香りと、はちみつに使用される花の種類の組み合わせは無限大です。さらに、ハチミツとレモンの組み合わせは酸味とも絶妙にマッチし、どこか懐かしい味わいを生み出すことができます。
ただし、はちみつをそのまま使用すると、冷たいカクテルでは溶けきらない可能性があるため、必ずハチミツシロップを使用してください。ハチミツシロップの作り方は簡単で、はちみつとお湯を1:1の割合で溶かし、冷蔵庫で保存するだけです。
フルーツ系シロップを使用する

爽やかなカクテルであるため、トムコリンズはフルーツとの相性が抜群です。柚子シロップやイチゴシロップ、ラズベリーシロップなどを加えることで、フルーティーさに加えて色鮮やかなアレンジを加えることができます。
さらに、フルーツをそのまま使用することも素晴らしいアイデアです。シェーカーの中でイチゴやベリーを潰してからシェイクをするか、事前にグラスの中にフルーツを入れることで、見た目も華やかなトムコリンズが完成します。
ミント/ジンジャーシロップ

爽やかさと言えば、ミントを加えることによるトムコリンズの相乗効果は侮れません。ミントシロップを使用してシェイクし、最後にミントの束をグラスに挿すだけで、夏場にぴったりなカクテルが完成します。
逆に、涼しい季節にはジンジャーシロップを加えることもおすすめです。もし、ジンジャーシロップとハニーシロップを重ねて使用することが出来れば、体を癒やす効果も期待できるトムコリンズが完成します。
リキュールを使う

もしもっとパンチのあるカクテルを作りたい場合は、リキュールを使用するのがおすすめです。カシスリキュールなどのフルーツ系リキュールや、サンジェルマンのような花の香りがするリキュールを加えることで、カクテルにしっかりとした香りと風味を与えることができます。
歴史

トムコリンズは、その清涼感あふれる味わいで百年以上にわたり飲み手を魅了し続けているカクテルです。このカクテルの歴史はジンの歴史と深く結びついており、レシピの変遷や社会の変化を経て、変わらぬ人気を誇るカクテルとしての地位を確立しました。
起源と名前の由来

トムコリンズの起源には諸説ありますが、最も信憑性が高いとされるのは、元々「ジョンコリンズ」と呼ばれていたという説です。1800年代後半、ロンドンのリムズ・ホテルで働いていたバーテンダー、ジョン・コリンズがジュニパーベリーで香り付けされたジェネヴァ(オランダ生まれの蒸留酒で、ジンの起源とされる)を使用して独自のカクテルを創出し、「ジョンコリンズ」と名付けました。
名前の変遷

しかし、イギリスではジェネヴァよりもオールド・トム・ジンが人気を博し、ジェネヴァをオールド・トム・ジンに置き換えたカクテルが「トムコリンズ」として知られるようになりました。
この過程を裏付けるように、1882年にハリー・ジョンソンによって執筆されたバーテンダーズ・マニュアルには、ジェネヴァを使ったジョンコリンズとオールド・トム・ジンを使ったトムコリンズの両方のレシピが記載されています。
The Great Tom Collins Hoax of 1874

また、トムコリンズの名前が広まる一因となったかもしれない興味深い出来事として、「The Great Tom Collins Hoax of 1874」があります。これは、ニューヨークで流行した悪戯で、「トムコリンズ」という架空の人物が友人の悪口を各地のバーで言いふらしていると吹聴し、実際には存在しない人物を探させるというものでした。この悪戯が雑誌に取り上げられるほどの大流行を見せ、「Tom Collins is My Name」という曲が現れるなど、社会現象となりました。
トムコリンズのカクテルとこの悪戯が直接関連しているかは不明ですが、話題性がカクテルの名前の普及に一定の影響を与えたことは否定できません。この結果、ジョン・コリンズによって生み出されたカクテルは「トムコリンズ」として世界中で知られ、愛され続けることとなりました。


